高齢者の脱水症状|原因や予防策を幅広く解説

高齢者の脱水症状|原因や予防策を幅広く解説
高齢者の脱水症状|原因や予防策を幅広く解説

梅雨が終わり、本格的な日差しが強まる季節になると、脱水症や熱中症についての情報を見かけない日はありません。近年の酷暑は、どんなに健康な人でも十分対策する必要があるほど危険です。

 

ですが、「高齢の方」の脱水症状の予防は、果たしてこれまでと同じでよいのか不安になりますよね。

 

今回の記事では、「高齢の方の脱水症状予防」をテーマに解説します。

高齢の方の脱水症状は、ちょっとした予防策でリスクを回避し、元気に乗り越えてゆくことができます。

また、毎日の暮らしに取り入れやすい市販品の水分補給飲料も紹介しているので、ぜひ参考にして下さいね。

 

 

 

高齢者は脱水症状になりやすい?その原因を徹底解説

 

高齢になると、以前よりも脱水症状が起こりやすくなります。最初にその原因を押さえておきましょう。

 

(1)以前よりも体の中の水分量が減っている

 

人間は、年齢が上がるごとに体内の水分量がだんだんと減り、高齢になると体重に対する水分量の割合が50%ほどになります。

以前に比べて10%ほど少ないため、その分脱水症になりやすいのです。

 

(2)喉の渇きを感じる「口渇中枢」の衰え

 

高齢になると喉の渇きを感じる「口渇中枢」が衰えることも、脱水症状になりやすい原因の一つです。水分が必要な状態になっていても自分ではなかなか実感できないので、水分補給が遅れてしまいます。

 

(3)食事から十分な水分を摂りにくい

 

高齢になると、食欲不振になったり、飲み込む力が弱まったりといったお体の状態が原因で、食事量が減ってしまう方もいらっしゃいます。

 

腎臓病や糖尿病などの食事療法を行っていると、食事から十分な水分量を摂りにくくなる場合もあります。また、利尿作用のある薬を服用しており、食事で摂った水分が体外へ排出されてしまうことも少なくありません。

食事以外からも、定期的にこまめな水分補給を行うことが大切です。

 

高齢者の脱水は脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすことも

 

日本人に多い脳梗塞や心筋梗塞の大きな原因の一つは、体内の水分が不足することです。

高脂肪や高血糖のドロドロとした血液が、脱水状態でさらに悪化し、それによって起こることが多いのです。

 

高齢者の脱水症状はちょっとしたコツで予防できる!

 

高齢の方の脱水症状は、毎日の暮らしのちょっとしたコツで予防できます。また、ご家族みんなの健康にも役立つことでもあるので、ぜひ参考にして下さいね。

 

高齢者の脱水症状 見逃してはいけないサインとは

 

脱水症状とは、大量の発汗や発熱などによって、体内の水分と塩分が不足してしまうことです。症状の重さによって、軽度・中度・高度に分かれています。

 

【軽度】

皮膚の乾燥、口の渇き、ぼんやりする、めまい、ふらつき、手足の末端が冷えるなど。

 

【中度】

頭痛、吐き気、汗や排尿が減る、トイレの回数が減る、嘔吐、下痢など。

【重度】

意識が朦朧とする、意識障害、体の痙攣など。

 

予防策(1)炎天下や直射日光を避ける

炎天下や直射日光を避ける
夏場の農作業やガーデニング、屋外での仕事の際は、必ず炎天下や直射日光を避けましょう。できるだけ暑い時間帯の作業はせず、日傘や帽子といった直射日光を浴びないものを身に着けて下さい。

酷暑に長時間屋外で過ごすことは、どんなに健康で若い方でも危険が伴います。もしもこのような環境で過ごす場合は、必ずこまめに経口補水液を摂りましょう。

 

また、高齢の方の中には、健康への害や電気代のことを考え、冷房や扇風機を利用しない方もいらっしゃいます。

ですが、これらを使わずに過ごすと、脱水症状になりやすいだけではなく、万が一救急車や入院の事態になった場合、電気代を大幅に超えてしまいます。

冷房機器は適切に利用するようにして下さい。

 

予防策(2)水分は時間を決めてこまめに

 

高齢の方の場合、喉の渇きを感じてからでは水分補給が間に合わないこともあります。水分は、時間を決めてこまめに摂って下さい。

特に、起床後、食事中、おやつ、入浴後などがよいでしょう。

 

液体だと飲み込みにくい方は、とろみのあるゼリーや飲料でも大丈夫です。様々な風味の介護食が販売されているので、デザートやおやつに取り入れ、ラクに水分補給してゆきましょう。

 

予防策(3)スポーツドリンクよりも経口補水液がおすすめ

 

発汗後に脱水症状を予防するためには、スポーツドリンクではなく「経口補水液」がおすすめです。水分・塩分・糖分がバランスよく配合されており、素早く体内に吸収されます。

 

健康な状態であれば、水やお茶でも問題ありません。カフェインを含まず、利尿作用のないものを選んで下さい。

家の中で過ごす場合は、1時間に100mlほどの水分を目安に摂り、喉の渇きを感じたときに経口補水液を飲むようにしましょう。

 

なお、経口補水液は塩分や糖分を含んでいるため、持病のある方は主治医に相談したうえで利用して下さい。

 

高齢者の脱水は介護食でラクに予防を!おすすめの市販品3選

 

高齢の方の脱水症状は、介護食での予防がおすすめです。とろみのあるゼリーや、水に加えるだけで使えるものなど豊富な種類が販売されているので、お体の状態に合わせて選んで下さいね。

 

のみや水 150g×36本

のみや水 150g×36本

「のみや水」は、液体を飲み込みにくい方におすすめの水分補給ゼリー飲料です。これまでのようなとろみ飲料やゼリーよりもまとまりがあり、離水しにくいので、病院や施設などでも好評です。

スパウト付のスタンドパウチのため、時間をかけてゆっくりと召し上がれます。

 

レモン風味ですが、ほのかで優しい味わいなので、酸味の苦手な方にもおすすめです。

【購入者様の声】
のみや水はやさしいとろみがついている飲料ですが、離水がなくベタベタしすぎずとても飲みやすいです。飲み込みが難しい人でもこぼしにくく安心して飲ませられます。
味は優しいレモン味です。酸味は弱いので、酸っぱいものがあまり好きでない人でも飲めると思います。
飲み込みの難しい家族の水分補給にとても助かっています。

 

経口補水液 オーエスワン アップル風味 500ml OS-1

経口補水液 オーエスワン アップル風味 500ml OS-1

「オーエスワン」は、脱水症の食事療法のために開発された経口補水液です。軽度・中度の脱水症や、その予防などにご利用いただけます。

電解質濃度が高いので、スポーツドリンクよりも素早く吸収されるメリットがあります。

 

そのオーエスワンに、アップル風味が新登場しました。以前から販売されていたものに比べて、少し甘みのある風味です。

 

摂取の目安量は、脱水状態や年齢などに合わせて下さい。公式サイトでは、以下のように案内しています。

学童~成人:500~1,000ml(g)/日

幼児:300~600ml(g)/日

乳児:体重1kg当たり30~50ml(g)/日

 

ラクーナ・パウダー 5種セット

ラクーナ・パウダー 5種セット

「ラクーナ・パウダー」は、発汗などで失われた水分と電解質を素早く補給できるハイポトニック飲料です。

1袋(54g)でコップ約5杯分なので、いつでもご自宅で手軽に準備したい方に、特にぴったりです。

 

5種セットには、もも味、りんご味、白ぶどう味、ラムネ風味、スポーツドリンク風味が1袋ずつ詰め合わせてあります。「どれが美味しいのかわからない」「ラクに注文したい」という方にもおすすめです。

【購入者様の声】
高齢者グループホームとデイサービスを経営していますが、夏だと熱中症対策に、冬だと風邪の予防にと水分補給はとにかく絶対です。
導入するにあたって、色んな製品を試してみましたが、ご利用者様の受けとコストパフォーマンスからラクーナパウダー「もも味」を購入しています。
ラクーナパウダーの中でも特に「もも味」が、ご利用者様には好評です。他の飲み物を勧めても飲まないご利用者様が、このラクーナパウダー「もも味」だと飲んでくれます。
今では、ラクーナパウダー「もも味」が、年中通してかかせないアイテムになっています。

まとめ:高齢者の脱水予防には水と経口補水液を上手に使い分けよう

 

高齢の方の水分補給は、お体の状態によって飲むものを使い分けるようにしましょう。

 

涼しい屋内にいて、水分補給が十分できている場合は、水やお茶でも大丈夫です。利尿作用のない、ノンカフェインのものを選びましょう。

 

屋外にいて水分補給が必要な場合や、屋内であっても発汗した後は、経口補水液を摂るようにして下さい。お体に必要な水分と電解質を最も早く補給でき、脱水症状を予防してくれます。

 

噛む力や飲み込む力が弱まっている方は、とろみのついた水分補給用のゼリーや飲料がよいでしょう。

飲み物が苦手な場合は、水分量の多い野菜や果物、汁物、ゼリーからでも摂れます。

 

水分補給は、一つの方法だけではなく、様々な飲料や食べ物からでも可能です。

「水と経口補水液」「お茶ととろみのゼリー」というように、いくつかの方法を持っておくと、いつでも手軽に水分をとれるのでおすすめです。

水分補給の商品一覧はこちら

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