“介護食調理の手間を解消！お手軽冷凍介護食の選び方とおすすめ商品”

ご家族に介護が必要な方がいる場合、介護食は毎日の食事として準備が必要なものになります。

在宅介護を行う方にとっては、
「介護食って、いざ作るとなると大変そう・・・」
「介護食を作るって、何に気を付ければいいんだろう？」
そういった不安を抱えている方は少なくありません。
たしかに「介護食」と聞くだけで特別感があって、それを手作りすることは大変そうだという印象を持つ方は多いでしょう。
今日は、そんな方におすすめしたい「介護食の冷凍食品」について紹介しますので、介護食の手作りに自信がない方はぜひ参考にしてくださいね！

1. 介護食を手作りするのは大変？
2. 介護食品の冷凍食品とは？
3. 介護食の冷凍食品はどこで購入できる？
4. 冷凍食品がおすすめな理由！
5. おすすめの冷凍介護食
6. まとめ

介護食を手作りするのは大変？

まずは、そもそもなぜ「介護食を手作りするのは大変だ！」と考えている方が多いのでしょうか？
その理由は、大きく分けて以下の4つの事情が関係していると考えられます。

①時間が無い

介護食の手作りが難しいと感じる1つ目の理由は、介護食作りに割く「時間がない」ことです。
当然ではありますが、毎日の家事には食事の準備以外にもたくさんやることがあり、育児やお仕事をされている方であれば尚更忙しい毎日を過ごしていると思います。
介護食は通常の食事と大きく異なりますので、介護食と、通常の食事の準備で2倍の調理時間をとられると感じる方も多くいらっしゃいます。
また、ご家庭の事情によっては仕事や学業をしながら介護をするというご家庭もありますので、限られた時間の中で介護食も作らなければならないという生活スタイルになり、とても時間を確保できないという事情の方もおられるでしょう。

②手間がかかる

介護食の手作りが難しいと感じる2つ目の理由は「手間がかかる」ことです。
介護食を作るにあたって、通常の調理手順とは異なるさまざまな工程があります。
たとえば「食べやすいようにすりつぶす」「魚の骨をしっかり取る」など、手間のかかる調理手順を踏まなければ介護食を作ることはできないのです。
前述のとおり、家族の分の食事も作るとなると、調理の手間は2倍以上かかりますから、調理をされる方の負担は大きなものとなるでしょう。

③作り方が分からない

3つ目の理由は「作り方が分からない」ことです。
介護食が通常の食事とは異なる作り方であることは、多くの方がイメージできると思います。
しかし、いざ自分が作ることを考えると、何に気を付けてどんな食材を使って、どのように作ればよいのか分からないという方も多いでしょう。
今の時代、インターネットを利用してさまざまな情報を入手できますが、信頼できる情報源からでないと介護食というデリケートな食事を作る方法を調べることもできず、億劫に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。
また、介護食を食べる方の状況にあわせて、ペーストにしたり、とろみを付けたりする必要があります。適さない食事形態になった場合に誤嚥を起こすリスクがあるというのも不安材料の一つになるでしょう。

④レパートリーが少ない

4つ目の理由は「レパートリーが少ない」ことです。
基本的に介護食は、通常の食事よりも食材や調理法などで、さまざまな制限を設けなければなりません。
そのため、作る方法を習得しても、作れるレパートリーがどうしても少なくなりがちなのです。介護食を食べる側としても、さまざまな料理を食べたいと考えるでしょうから、食事のレパートリーが少なくなってしまうと食事が楽しめず、食事を残すケースも多くみられます。手間暇かけて作った食事を食べてもらえないと、作る側としても自信を失い、やる気もなくなってしまうかもしれません。

介護食品の冷凍食品とは？

上述のように、介護食を毎日自分で作ることは決して簡単なことではありません。
しかし、現に介護食を必要としているご家庭にとっては、何らかの方法で介護食を用意しなければなりません。
そこでおすすめなのが「冷凍食品の介護食」です。
冷凍食品の介護食とは、その名のとおり介護食を冷凍にしてご家庭に届けて、ご家庭ではレンジで温めて食べることができる介護食となっています。
管理栄養士などのプロが監修した、さまざまな条件をクリアした介護食なので、安心してご家族に召し上がっていただくことが可能です。
週に3日は冷凍介護食にする、忙しい日や疲れた日は無理をせず冷凍介護食に切り替えるなどうまく活用していくと負担も軽減できそうですね。冷凍介護食も種類が豊富なので介護食を食べる方にとっても飽きにくく、楽しく食事ができるでしょう。

介護食の冷凍食品はどこで購入できる？

介護食の冷凍食品は、以下のような場所で購入できます。

薬局

1つ目の場所は「薬局」です。
最近では食料品を取り扱う薬局・ドラッグストアが増えており、店内に冷凍ケースを設置して冷凍食品を陳列しているところが増えています。
薬局は介護用品も取り扱っており、冷凍食品だけでなくレトルトなどの常温保存の介護食をラインナップしている店舗もあります。

スーパー

2つ目の場所は「食品スーパー」です。
薬局ほどメジャーな購入場所ではありませんが、一部のスーパーでは冷凍食品コーナーで介護食を取り扱っているところもあります。
また、栄養機能食品のコーナーがあれば、薬局と同じくレトルトの介護食を取り扱っているところもあります。

通販

3つ目の場所は「通販」です。
薬局やスーパーでは冷凍食品の介護食を取り扱っていない店舗もありますが、介護食の専門ストアであればさまざまなレパートリーを取り扱っています。
一度に多く購入して冷凍庫にストックしておくこともできるため、購入方法の中では最も利用しやすいのではないでしょうか。

また、冷凍食品以外にも、介護食の調理に役立つとろみ剤や、栄養価を高めるための補助食品もありますので、まとめて購入できる上に自宅まで届けてくれるというのがメリットです。離れて暮らしているご家族に、贈り物として注文することもできます。

宅配

4つ目の場所は「宅配」です。
宅配弁当サービスの中には、冷凍の介護食を取り扱っているところがあります。
必要な数量を注文すれば当日に自宅まで届けてくれるので便利であり、通常の食事も取り扱っている店舗であれば家族分をまとめて注文することも可能です。

冷凍食品がおすすめな理由！

冷凍の介護食は利便性が高いのですが、具体的にどのような点で便利なのでしょうか？
そこで、冷凍の介護食をおすすめする理由について解説します。

日持ちする

1つ目のメリットは「日持ちする」ことです。
通常、作り置きの介護食を冷蔵する場合、安全面を考慮すると2～3日ほどが限界となります。
一方で冷凍食品の場合、1か月以上も冷凍保存できる食品が多いため、一度に大量購入しておいてストックするという保管方法を選択できるのです。数日に一度のペースで注文するのは面倒だという場合でも、冷凍庫の保管スペースに余裕があれば数週間に一度のペースで済むので便利です。

必要なときに必要な量を手軽に食べられる

冷凍庫に常備しておけば、作る予定だったけど時間がとれなかったというときに大変便利です。主食、副菜などいくつかの種類を準備しておけば、必要なものだけを温めてすぐに介護食を食卓に出すことができます。
用事があって食事の準備ができない、仕事が遅くなることがわかっていて子どもに準備を頼まなければいけないようなときも、お弁当のようになっている冷凍介護食があると安心です。

見た目も鮮やかで美味しさも維持できる

最近は急速冷凍の技術が進んでおり、見た目や品質を損なうことなく、冷凍食品にすることができるようになっています。これは介護食においても同じことが言えます。
例えば、舌でつぶせるくらい柔らかくした野菜や肉をレトルト食品として保存し輸送すると形が崩れてしまいます。しかし、冷凍食品であればそのままの形で提供できるため、見た目もきれいで食欲も湧くのではないでしょうか。