みなさん介護食を自宅で作るとなると、どうでしょうか?
「作り方が分からない!そもそも自宅で出来るの?」
「介護食ってプロの人に頼むものじゃないの?」
そう言われる方も少なくありません。しかし、介護食はコツをつかめば簡単に調理できます。そして、普通のおかずと同様に冷凍保存もできます。
今回は作り置きに便利で冷凍保存ができる介護食のレシピをご紹介していきます。
介護食のイメージ
介護食を自宅で作るのに、なぜこんなにもハードルが高いイメージなのでしょうか。
①むずかしそう
病院や施設では栄養士さんを始めとする専門スタッフが、食べる方の病気や食べやすさに合わせて食事を考えてくれますが、自宅ではそういうわけにもいきませんよね。
そうなると調理者が食べる方の好みや機能に合わせて介護食を作っていく必要があるので「むずかしい」と感じる方も多いようです。
②手間がかかりそう
なんといっても介護食なので特殊な調理をするのでは?と考える方も少なくないようです。
自宅で毎日家族用の食事を作るのも大変なのに、別で介護食も…となるとあまり進んで調理する気分にはなれないのかもしれませんね。
③コストがかかりそう
自身で調理するのはむずかしく、市販の介護食や宅配食を利用しようとするにも、
「かなり高いのでは?!」と考える方もいらっしゃいます。
確かに、全部市販品にすると自分で調理するよりはコストがかかるのは事実ですが、使い方を工夫すれば市販品でもお安く利用することができますよ。
最近流行りの作り置き!介護食でもできます!
最近ではすっかりおなじみの「作り置き」。
休日にまとめて作って、食べる時に冷蔵庫から取り出して食べるだけ。
忙しい日にはとっても助かりますよね!実はこの作り置き、介護食でも作ることができるんです。ただし、保存方法によっては向き不向きの食材もあるので注意が必要です。
おすすめの食材
介護食の作り置きを作る上でおすすめの食材は柔らかく、つぶしやすいものが良いでしょう。ミキサーなどを使用すると硬い繊維も滑らかにしてくれるので食材の幅も広がります。調理の下ごしらえとして皮は厚くむいておきましょう。作る料理は口の中に残りやすいもの、ばらけやすくまとまりが良くないものなどは危ないので控えるようにしましょう。
★おすすめ食材
・いも類(じゃがいも、さといも、さつまいも)
・かぼちゃ
・にんじん
・ほうれん草の葉先
・豆腐(冷凍×)
・ひき肉
・卵
おすすめの保存方法
①冷蔵(保存期間:2~3日)
冷蔵保存は長くは日持ちしないので、作った翌日や翌々日を目途に食べるようにしましょう。酢や塩で漬けたものですと比較的日持ちしやすいですが、人によってはむせやすく、危険なので注意が必要です。
②冷凍(保存期間:1ヵ月)
冷凍した作り置きは長期にわたって保存が出来て大変便利ですが、あまり日が経ってしまうと食材の水分が抜けてパサパサしてしまい、味を損ねるだけでなく、食べにくくもなるので早めに食べるようにしましょう。
介護食の作り置きレシピ
①たんぱく質プラス!マッシュポテトチーズ
マッシュポテトは食べる方に合わせて柔らかさを簡単に変えられるのでとってもお手軽です!今回は栄養価UPのためにたんぱく質が豊富なカッテージチーズをプラスしました。その他にツナや柔らかい豆などもおすすめです!
じゃがいも:1個
カッテージチーズ:大さじ1
マヨネーズ:大さじ1
塩、こしょう:少々
(作り方)
①じゃがいもは皮をむいて柔らかくなるまでゆでる。
②熱いうちにお好みの硬さまでマッシュする
③粗熱が取れたらカッテージチーズ、マヨネーズを加えて塩こしょうで味を整える。
②植物性&動物性たんぱく質たっぷり!豆腐あんかけ
柔らかい豆腐と食べやすい鶏挽肉で、柔らかく栄養満点な1品です。
もともとの食材自体食べやすいのですが、最後に水溶き片栗粉であんをかけることで、より滑らかな口当たりになり食べやすくなります。
・豆腐:1/2丁
・鶏挽肉:50g
・酒:大さじ1
・こねぎ:少々
・水:100cc
〇みりん:大さじ½
〇しょうゆ:大さじ½
〇砂糖:小さじ½
〇塩:少々
・水溶き片栗粉(片栗粉:小さじ1、水:小さじ2)
(作り方)
①豆腐は食べやすい大きさに切り、ねぎは小口切りにする。
②小鍋にひき肉と酒を入れ、中火にかけてお箸でぽろぽろになるまで炒め煮にする。
③水を注ぎ、煮立ったらあくを取る。
④○の調味料を入れる。
⑤水溶き片栗粉でとろみをつける。
⑥こねぎを散らして完成。
介護食の作り置き冷凍レシピ
①温めるだけ!煮魚
忙しい時に作るとなると、結構面倒な煮魚。
一度にたくさん作って小分けに冷凍すれば、いざという時に楽ちんです。
煮汁に魚をしっかり浸して冷凍保存することで、解凍してもしっとりとして、味がしっかり染みた煮魚になります!
・魚の骨なし切り身:1切
・生姜:1かけ
・醤油:大さじ1
・みりん:大さじ1
・砂糖:大さじ½
・酒:大さじ3
・水:大さじ3
(作り方)
①魚以外の調味料、生姜を入れてひと煮立ちさせる。
②魚を入れて10分ほど弱火で煮る。(煮汁をかけながら)
③火を止め粗熱が取れるまで冷ます。
④魚全体に煮汁が浸るよう保存用ジッパー袋に入れて冷凍室へ入れる。
→煮汁に漬けておくことでしっかり味を染み込ませるのと同時に魚の乾燥を防ぎます。
(食べ方)
あらかじめ自然解凍して温めるか、レンジの解凍モードなどで温める。
②卵で仕上げ!作り置きなのに出来立て親子丼
ラクをしたいけどやっぱり出来立てが食べたい!という方におすすめなレシピ。
親子丼のベースは冷凍作り置きにして、食べる時にふんわり卵で仕上げます。
凍ったまま調理でき、仕上がりも出来たて!これはヘビロテ間違い無しの一品です!
・鶏挽肉:50g
・卵:2個
・玉ねぎ:1/4個
・しょうゆ:大さじ½
・みりん:大さじ½
・酒:小さじ1
・砂糖:小さじ1
・出汁の素:小さじ¼
・水:80cc
(作り方)
①水と調味料を鍋に入れて火にかける。
②玉ねぎを加えて火が通るまで煮る。
③鶏挽肉を加える。
④火を止めて粗熱を取ったら保存用ジッパー袋に入れて冷凍庫へ入れる。
→平らにならして冷凍すると保存スペースが少なくて済みますよ!
(食べ方)
①冷凍してある親子丼の素を自然解凍するか凍ったまま鍋に入れて火にかける。
②卵を割ってほぐしておく。
③①が煮立ったら卵の1/2を回し入れる。
④③の卵が固まりだしたところでもう1/2を回し入れて火を止め、余熱で火を通す。
⑤ご飯の上に盛り付けしたら完成!
市販品もとっても便利
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まとめ
今回は介護食の作り置きレシピや冷凍保存の方法をご紹介しました。
「介護食」と聞くと、とてもハードルが高そう…なのですが普段使用している食材や作っている料理で
・食べにくいものは取り除く
・小さめに切る
・皮を厚めにむく
・固いお肉は挽肉にする
・魚は骨のない切り身にする
など、ちょっとした工夫で介護食を作れます。
また、市販品は美味しく手軽に利用できるのが最大のメリット。
生活スタイルに応じて「自身で調理」と「市販品の利用」を上手に使い分けることが出来たら良いですね。