【在宅介護の介護食】毎日の負担にならずに美味しい介護食を作るためのポイント

【在宅介護の介護食】毎日の負担にならずに美味しい介護食を作るためのポイント
【在宅介護の介護食】毎日の負担にならずに美味しい介護食を作るためのポイント

ご家族の中に「介護食」が必要な方がいらっしゃる場合、その介護食をどのように用意するかは重要な課題となります。

初めて介護食を手作りしようと考えている方は、その作り方にも悩んでしまうでしょう。
また、すでに介護食を手作りしている方の中には、手間やレパートリーなどの点で悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今日は、毎日の負担にならずに美味しい介護食を作るためのポイントをお伝えします。介護食を手作りしたいという方や、介護食の手作りに悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

 

 

在宅で介護食を作るときの悩み

介護食を手作りするとなると、一般的な食事を作ることに比べてさまざまな違いに直面することになるでしょう。
では、具体的にどういった問題に直面することになるのでしょうか。

時間の確保

1つ目の問題は、介護食を作るための時間が必要になることです。
介護食を作るとなると、普通の食事とは異なる調理過程が発生するため、相応の時間をとられることになります。
介護食を作る時間を捻出すればよいと言われても、介護食を作る人にもその人のスケジュールというものがあります。例えば、他の家事や育児を行わなければならない、仕事をしている、学校に通っている、など皆さんそれぞれ状況が異なります。
時間に余裕がある方であれば問題ないのですが、誰しも暇を持て余しているというわけではないので、いかにして「介護食を作るための時間」を確保するかは、決して簡単な問題ではありません。

手間がかかる

2つ目の問題は、手間がかかることです。
一部、前述の内容にも関わってきますが、介護食は通常の食事とは別に作らなければなりません。もし、数人の家族で暮らしていて、介護食と、普通の食事を同じ人が作るのであれば、「通常の食事を作る手間」と「介護食を作る手間」の2倍の手間がかかることになります。
必然的にスケジュールを圧迫することになりますし、何よりも手間が増えることは心身ともに調理担当者にストレスを与えることになりかねません。
とはいえ、手を抜けば介護食の品質や機能性が低下してしまい、要介護者の健康面に影響してしまうことになりかねません。
いかにして、介護食を作る分だけ増える手間の負担を軽減できるかが重要な課題となります。

道具が必要

3つ目の問題は、介護食を作るための道具が必要になることです。
たとえば、かむ力や飲み込む力が低下してしまった要介護者向けには「ミキサー食」や「ソフト食」といった、柔らかさを中心とした特別な状態の食事を作らなければなりません。
ミキサー食には調理器具のミキサーが必要ですし、柔らかいソフト食には圧力鍋などの調理器具が役立ちます。
これらの調理器具は必ずしも一式がどのご家庭にも揃っているということはなく、一式揃えるとなると相応の出費になるでしょう。
また、調達した調理器具の置き場所も確保しなければなりません。こうした「介護食を作るための道具を揃えることにより発生する負担」についても考慮しなければならないのです。

何を作って良いか分からない

4つ目の問題は、何を作って良いか分からないということです。
介護食を作ったことがない方に「今から介護食を作って!」と言われても、どのようなものを作れば良いのかわからないのではないでしょうか。
仕事などで介護食作りを経験したことがある方であれば別ですが、家族が高齢になったことで初めて介護食に関わるという方が大半でしょう。

誰しも、経験したことがないことに対しては消極的になりがちです。
最近ではスマートフォンで何でも調べられるため、ネット環境が整っていれば介護食についても調べられるでしょう。
ですが、知識として知っていることと、実践経験があることでは大きな差があります。結局、調べることだけに時間を費やして、十分なレベルの介護食を作れずに頓挫してしまうという方は少なくありません。

レパートリーが少ない

5つ目の問題は、レパートリーが少ないことです。
介護食はソフト食やミキサー食のように特別な状態に調理したものが中心になりますので、必然的に調理方法や使える食材は制限されてしまいます。
その制限の中でレパートリーを増やそうとしても、通常の食事と比較してなかなか簡単にはレパートリーを増やすことはできません。
通常の食事でも同じメニューが続けば飽きてしまうように、介護食も同じようなメニューが続けば飽きて食べてもらえなくなってしまいます。

きちんと栄養を摂取できなければ低栄養になってしまいますので、食べてもらえなければ介護食の意味がありません。ネットや料理本などを駆使して、飽きられないようにレパートリーを集められるかが大きな課題となるでしょう。

お金がかかりそう

6つ目の問題は、お金がかかりそうということです。
たとえば「とろみ剤」という商品を使うことで、飲み込む力が弱まってきた方でも食べやすくなるように、簡単に料理にとろみをつけることができます。
片栗粉ではダマになったり、唾液で分解されてしまうなどの問題があるので介護食ではとろみ剤の使用がおすすめです。
しかし、とろみ剤は片栗粉と比較すると数倍の値段で購入しなければなりません。
その他にも、前述の介護食用の調理器具を揃えたり、栄養補助食品を利用するとなれば、通常の食事よりもコストがかかると感じるかもしれません。

特別な介護食は必要ない!

「介護食は特別だ⇒だから手間やコストがかかるのは仕方がない」という考え方をされている方は少なくありません。
ですが「介護食は特別なものではない!」と考えれば、先ほど挙げた6つの問題の多くを解決できるのではないでしょうか?

自宅にあるもので簡単調理

ミキサーや圧力鍋など、介護食を作るのに役立つ調理器具は、購入代金や置き場所などの問題を生み出しますが、すでに手元にある調理器具を駆使して介護食を手作りするという選択肢は決して不可能ではありません。
たとえば、通常よりも柔らかくしたソフト食を作りたいとなれば圧力鍋が欲しいところですが、通常の調理なべでも煮込む時間を長くすればソフト食は作れます。
特別な調理器具を用いなくても、すでに手元にある調理器具や道具をうまく活用することで、簡単に介護食を作ることができるのです。

普段の食事作りに一工夫

介護食だけを特別に調理するとなれば、その分だけ手間がかかりますが、「通常のメニュー+ちょっとした手間」だけで介護食を作ることも不可能ではありません。
介護食だけ煮込む時間を長くする、とろみをつけて食べやすくするというように、通常の食事に少し工夫を加えるだけで介護食を作ることができます。
このように、ちょっとだけ手間を加えることで介護食のステータスを持たせられれば、増える手間は最小限に抑えられるでしょう。

市販品を上手に活用

介護食は手作りに固執してしまうと、作る方の負担が大きくなってストレスになることもあるでしょう。そこで「市販品を併用して介護食の献立を考える」という方向性も考えてみてはいかがでしょうか。
例えば、仕事が忙しい日は冷凍食品の介護食で済ませる、同じようなメニューが続きそうなときは市販の介護食にして飽きないようにするといった工夫ができます。
市販品の介護食を組み入れることで、介護が必要な期間が長くなったとしても負担は最小限に抑えられるでしょう。

まとめ

今回は、負担を抑えながら介護食作りを続けるためのポイントについて解説しました。
介護食の手作りは、特別感があって手間やコストがかかる、レパートリーが偏ると飽きられて栄養不足に陥るリスクがあるといった問題がありますが、ポイントを理解すれば決して難しいことではありません。
介護食の市販品はネット通販で冷凍食品などを購入でき、専門ショップであればレパートリーも豊富です。市販品も活用しながら、食事を楽しい時間にできるようにしていきましょう。

介護食の通販専門店ビースタイルでは介護食や介護食に役立つ栄養補助食品などを豊富に取り揃えているので、手作りによる負担を減らしたいと考えている方はぜひ利用してみてくださいね。

介護食の商品一覧はこちら

介護食カテゴリの最新記事