日本は1年を通してさまざまな行事があります。行事の際に提供される行事食は、お祝いや願いを込めて食べられていますが、それ以外にもさまざまな意味合いを持っています。
この記事では、介護食における行事食の重要性や行事食の一覧をご紹介しています。「介護食でも行事食を提供する意味はあるの?」といった疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
また、記事の後半では行事食に使えるおすすめの介護食もご紹介しています。手間がかからず簡単に提供できるので、忙しくて自分で作ることができない場合にも活用いただけます。ご紹介している商品は、介護食の通販専門店”ビースタイル”で販売しています。他にも多数の食品を取り揃えているので、ぜひご活用ください。
行事食とは
行事食とは、お祝いの日や季節ごとの行事の際に食べる食事のことです。日本人の習わしとして、人生のふし目や季節の変わり目に、食べ物への感謝を込めて神様にお供えをしてから、同じ食べ物を食べて災いを振り払います。
また、農作物がたくさん収穫できるように、健康でいられるように、幸せが訪れるように願います。行事食には季節ごとの旬の食材を食べ、季節感を味わう楽しみもあります。
介護食における行事食の重要性
介護食における行事食はさまざまな意味合いを持ち、とても貴重な存在です。ここでは介護食においての行事食の重要性を解説していきます。
季節感を体感できる
季節ごとの行事に合わせて、旬の食材を用いて作られる行事食は、1年を通して季節感を体感できます。お正月にはお雑煮やおせちを、ひな祭りにはさくら餅やちらしずしを食べ、食事を通して季節を味わいます。介護食にも行事食を取り入れることで、食事を通じて季節を感じてもらうことができます。
楽しみが増え生活の質があがる
似たような食事を続けていると、食生活がマンネリ化して食事の楽しみを感じられなくなってきます。介護食に行事食が提供されれば、食事の中にも季節のイベントを作ることができます。「後少しで行事やお祝い事が近づいてくる」といったように日々の生活にメリハリが出てきます。
食欲をそそる
毎日同じようなものばかり食べていると、どうしても飽きを感じてしまい、次第に食欲もなくなってきます。その中で日々の食事とは違ったものが提供されたら、嬉しく感じる方も多いでしょう。縁起ものだから、折角行事食を出してもらったから、と思い普段よりも箸を伸ばすおかずやデザートが増える傾向があります。加えて、行事食は見た目が華やかなものが多いので、食欲も増進するという効果もあります。
行事食の一覧
季節ごとにさまざまな行事があり、その行事ごとに旬の食材を使った行事食があります。
それぞれの月にある行事食の一覧をまとめました。
月 | 行事と行事食 |
---|---|
1月 | ・正月:おせち料理・お雑煮・福茶 ・七草:七草粥 ・鏡開き:お汁粉・ぜんざい |
2月 | ・節分:福茶・福豆・恵方巻 |
3月 | ・桃の節句:さくら餅・ちらし寿司・蛤のお吸い物 ・春のお彼岸:おはぎ・ぼた餅 |
4月 | ・花祭り:甘茶 ・お花見:桜もち・桜茶・お花見団子 |
5月 | ・八十八夜:新茶 ・こどもの日:ちまき・柏餅・ブリ・鰹 |
6月 | ・夏至:たこ・半夏生餅 ・夏越しの祓:和菓子(水無瀬) |
7月 | ・半夏生:半夏至餅・たこ・小麦餅・うどん・サバ ・七夕:そうめん ・土用の丑の日:鰻の蒲焼き |
8月 | ・お盆:しらたま団子・精進料理 |
9月 | ・重陽の節句:菊酒・栗ご飯・和菓子 ・十五夜・お月見:月見団子・秋の七草・秋の果物・野菜・里芋 ・秋のお彼岸:おはぎ・ぼた餅 |
10月 | ・十三夜:月見団子・栗ご飯 |
11月 | ・亥の子の祝い:亥の子餅 ・七五三:千歳飴 |
12月 | ・冬至:かぼちゃ料理・こんにゃく・冬至の七種・冬至粥 ・大晦日:年越し蕎麦 |
行事食で使えるおすすめの介護食
介護食・腎臓病食(低たんぱく食品)の通販専門店”ビースタイル”で販売している、行事食で使えるおすすめの介護食をご紹介します。手軽に食べられるので、準備にかかる手間も少なくおすすめです。
【冷凍】あいーと 愛知県三河一色産 うな重
愛知県三河一色産のふっくらとした鰻を使って作られたうな重です。たれの甘み鰹だしが食欲をそそる一品になっています。小骨も皮も舌でくずせるやわらかさに仕上がっており、嚥下機能が低下している方でも安心して食べられます。目や鼻、舌で楽しみや香り、味わいを存分に堪能してください。
ふっくらおはぎ
コシヒカリ100%で作られており、舌でつぶせるやわらかさですが、まとまりもあり食べやすいです。ほどよい甘みがあり、おいしく食べていただけるので、お彼岸や祭事にぴったりです。
やさしい献立 かまなくてよい なめらか野菜 かぼちゃ
かぼちゃをなめらかに裏ごししているため、そのままでも食べやすくなっています。牛乳と合わせて、スープとしてもおいしく食べられます。冬至などのかぼちゃ料理を用いる際に、ご活用ください。
まとめ:介護食に行事食を取り入れることで生活の質も向上する
介護食に行事食を取り入れる意味は大きいです。食生活のマンネリ化を防ぎ、日々の生活に楽しみや期待感を感じられるようになります。季節ごとの行事と共に、季節にあわせた行事食を提供していきましょう。ご紹介したおすすめの介護食を活用すれば、簡単に行事食を提供することができます。ぜひ活用してください。
介護食の通販専門店”ビースタイル”では介護食での行事食に使える食品を多数取り扱いしております。病院にも導入実績がありますので、安心して日常の食事に取り入れていただけます。ぜひお試しください。