腎臓病食において、低たんぱくご飯は炭水化物の栄養摂取に必要な食品になりますが、低たんぱくご飯の特徴をしっかりと理解できている方は少ないです。実は低たんぱくご飯には、思わぬ落とし穴もあるので、注意が必要です。
この記事では、低たんぱくご飯の特徴やメリット・デメリットについて解説しています。普段、何気なく低たんぱくご飯を活用していた方も、ぜひ参考にしてください。
記事の後半では、低たんぱくご飯のおすすめの商品をご紹介しています。まだ、食べたことがない方は、ぜひ一度お試しください。
低たんぱくご飯とは
低たんぱくご飯は、たんぱく質を調整し含有量が非常に少なくしたご飯のことです。腎臓病などの影響で、摂取制限が厳しい方は、1日の大半のたんぱく質を普通のご飯だけで摂れてしまいます。そのため、主菜や副菜を含めた他の食べ物を食べることができない状況になってしまいます。
そういった問題を解決するために、たんぱく質を抑えた低たんぱく質ご飯の存在はとても大きいものになります。
低たんぱくご飯のメリット
低たんぱくご飯のメリットは3つあります。
- たんぱく質の摂取を抑えてエネルギーが摂れる
- 他の食材を多く摂取できる
- たんぱく質の質を高められる
低たんぱくご飯のメリットを活かした使い方をしていきましょう。
たんぱく質の摂取を抑えてエネルギーが摂れる
主食であるご飯からは、たくさんのエネルギーが摂取できます。摂取制限が厳しい方でも、低たんぱくご飯を使用すれば、たんぱく質を抑えながらエネルギーの摂取が可能です。そのため、しっかりとした量のご飯を食べることができます。
他の食材を多く摂取できる
ご飯から摂取するたんぱく質の量を抑えることができるため、他の食材も十分に食べることが可能です。摂取制限で摂れるたんぱく質の量は、思っているよりも少ないものです。厳しい方の場合は、普通のご飯を3回食べたら1日のたんぱく質摂取量の約半分までになるケースもあります。
そうなってしまうと、他の食品から摂れるたんぱく質の量が激減してしまうため、満足な食事をすることができません。低たんぱくご飯があることで、食事への満足感を満たすこともできます。
たんぱく質の質を高められる
質が高いたんぱく質とは、肉・魚・卵といった動物性のたんぱく質や大豆製品から摂取できるたんぱく質です。アミノ酸のバランスが良く、身体の筋肉を作るすばらしい材料になります。身体を構成するためにも、低たんぱくご飯を活用できるメリットは大きいです。
低たんぱくご飯のデメリット
低たんぱくご飯はメリットだけでなく、デメリットも存在します。たんぱく質が抑えられるからといった安易な理由だけで使用すると栄養不足に陥ってしまう可能性も高いです。人はそれぞれに必要な栄養素が決まっています。
たんぱく質の制限が軽い方にとっては、ご飯のたんぱく質も重要な栄養です。たんぱく質がもっと必要なのにもかかわらず、低たんぱくご飯を使用すると、必要なたんぱく質が補えなくなるリスクがでてきます。結果的に、栄養失調になり、身体へ悪影響を及ぼしてしまいます。
必要な栄養素の摂取量を理解し、本当に低たんぱくご飯が必要なのか、十分に検討しておきましょう。
低たんぱくご飯の使い方
低たんぱくご飯の使い方を解説します。どのような状況なら低たんぱくご飯を使用した方がいいのか、しっかりと把握しておきましょう。
低たんぱくご飯を活用した方が良いケース
活用をおすすめするケースは3つあります。
- たんぱく質の制限が厳しい
- 筋肉量が低下している
- 食事が物足りない
低たんぱくご飯を利用することで、食事の量も栄養のバランスも向上できるので、この3つのケースでは、低たんぱくご飯を活用した方がメリットが大きいです。
低たんぱくご飯を活用しない方が良いケース
低たんぱくご飯を活用することが、リスクに繋がってしまうケースです。
- たんぱく質の制限が軽い・もしくは受けていない
- 食事量が少ない
上記のケースで低たんぱくご飯を活用すると、必要な栄養素を摂取できない可能性が高まります。その人の状況によっては、低たんぱくご飯の利用が逆効果になってしまう場合があることを頭に入れておきましょう。
おすすめの低たんぱくご飯5選
使いやすく、たんぱく質をしっかりと抑えたおすすめの低たんぱくご飯を5つご紹介します。摂取制限を受けていて、まだ食べたことがない方は、ぜひ活用してください。
たんぱく質調整米 真粒米(まつぶまい)1/25
普通のご飯と比べて、たんぱく質を1/25に調整したご飯です。しっかりとした味わいで、普通のご飯と同様のふっくらとした食感も楽しめます。
【購入者様の声】
食べやすく、お陰様で 数値も安定してます。これも真粒米のおかげだと思います。
みしまのたんぱく質調整米1/50
普通のご飯と比べてもおいしいものをというコンセプトで作られた低たんぱくご飯です。たんぱく質は1/50にまで調整され、ご飯以外の食品からたんぱく質を摂取することが可能です。
【購入者様の声】
他の製品を色々試しましたが、美味しさでは、抜群と思います。
お酢を加えて寿司用に使用しても、耐えられる硬さがあります。
蛋白質ををおさえいるので、他の食材を楽しむことが出来、重宝してます。感謝です。
たんぱく質1/25越後ご飯タイプ
たんぱく質を1/25に調整したパックタイプの低たんぱくご飯です。電子レンジや熱湯で加熱できるため、外出の際にも食べやすいのが特徴です。
やさしくラクケア サトウの低たんぱくごはん かるめに一膳1/25
パックタイプの低たんぱくご飯で、たんぱく質は1/25に調整されています。もちもちとした食感でおいしいと評判のご飯です。
【購入者様の声】
妹は腎臓病ですので、低たんぱくごはんがあるので、大変助かっています。もちもちして美味しいと言っています。これからもずっと注文したいと思っています。
目的を持って低たんぱくご飯を活用することが大事
低たんぱくご飯は、メリットが大きいですが、デメリットも存在します。低たんぱくご飯を活用する目的を明確にし、メリットを活かせる使い方を心がけましょう。
また、腎臓病食の通販専門店”ビースタイル”では低たんぱくご飯を多数取り扱いしております。たんぱく質の制限の状況によって、たんぱく質含有量1/5~1/50の中から適したご飯をお選び頂けます。病院にも導入実績がありますので、安心して日常の食事に取り入れていただけます。ぜひお試しください。