腎臓病食の献立やレシピを考えるのは想像以上に大きな負担です。そのため、簡単に作れる低たんぱく・減塩のレシピを探している方も多いでしょう。
この記事では、腎臓病食を食べる方が気をつけたい栄養素から、低たんぱく・減塩のおすすめレシピをご紹介します。ぜひ日々の献立に活用してください。
また、記事後半では手間なく使えるおすすめの腎臓病食をお伝えします。ぜひ、最後までお読みください。
腎臓病食を食べる方が気をつけたい栄養素
腎臓病の方が食事をする上で気をつけたい栄養素をご紹介します。知らずに摂取を続けてしまうと、身体に悪影響を与えるリスクもあるので、注意してください。
食塩
食塩は、身体のむくみや高血圧の対策として、1日6〜7gほどの制限になる可能性が高いです。症状の重い方はより厳しい制限になることもあるので、医師や栄養士の方に確認しておきましょう。
たんぱく質
腎臓は老廃物の排泄を管理しています。たんぱく質は、体内で分化される際に、老廃物を排出するため、たんぱく質がたくさん分解されると、腎臓への負担が大きくなります。結果的に腎臓の機能を悪化させる要因になるため、腎臓病になった際はたんぱく質の制限をされるケースが多いです。症状の重さによって、制限される量が変わってきます。
カリウム
慢性腎臓病が進行すると、体内のミネラルの調節も難しくなります。そのため、カリウムが体内に溜まってしまう恐れがでてきます。カリウムが上手く排泄されないと、手足のしびれや不整脈の原因にも繋がるので注意が必要です。腎機能が低下した場合は、カリウムの摂取量にも気を配る必要があります。
リン
リンもカリウムと同様にミネラルの一種です。腎機能の低下により、リンの排出も困難になってきます。リンが体内に溜まってしまった場合は、カルシウムが低下し、骨が脆くなってしまう骨粗鬆症の原因にもなります。腎臓病を患った場合は、リンの摂取量にも気をつけていきましょう。
低たんぱく食とは
たんぱく質の摂取制限を受けている方のために開発された、たんぱく質を調整し抑えた食品のことです。たんぱく質以外にも塩分やリンなども調整されているものがあり、食事の質を落とさず、普通食に近いレベルの食事ができるようになります。
普通の食事では、想像以上に摂取制限量を超えてしまいます。低たんぱく食品を活用することにより、食事の質を落とさずに、生活していくことが可能です。
低たんぱく・減塩のおすすめレシピ10選
日々の献立にお悩みの方に向けて、低たんぱく・減塩のおすすめレシピ10選をご紹介します。簡単に作れるレシピもたくさんあるので、ぜひ活用してください。
低たんぱく・減塩・ピザトースト
低たんぱく質・減塩の食材を使用する以外は、普通のピザトーストと作り方は変わりません。手軽で簡単に作れます。
<材料>
- 低たんぱく食パン:1枚
- 減塩マヨネーズ:10g
- 減塩ケチャップ:10g
- トマトスライス:20g
- ピーマン:10g
- とろけるチーズ:1枚
<手順>
- パンの真ん中をスプーンで押しつぶす。
- マヨネーズとケチャップを塗る。
- トマト・ピーマン・チーズをのせる。
- トースターで3分ぐらい焼いたら完成です。
低たんぱく・減塩・ライスバーガー
低たんぱくご飯を活用したライスバーガーです。キャベツも茹でることでカリウムを抑えています。
<材料>
- たんぱく質1/40越後ごはん:150g
- 片栗粉:10g
- 低塩だしわりしょうゆ(フードケア):5g
- 砂糖:3g
- ごま油:適量
- 豚肉ロース:40g
- キャベツ:15g
- ジャネフ減塩中濃ソース:5g
- PREMIUMケチャップ食塩無添加:5g
<手順>
- 低たんぱくご飯を粘り気がでるまでつぶす。
- 片栗粉を加えて2つに分け、ボールのような形に丸め薄くのばす。
- しょうゆ・砂糖を混ぜる。
- フライパンを温め、ごま油をいれ、ご飯を焼く。
- 軽く焼き目がついたらたれをかけ、焦げ目をつける。
- キャベツを食べやすい大きさに切ってから2分茹でる。
- 水気をしっかり切る。
- 豚肉を焼き、一緒にソース・ケチャップと和える。
- 茹でたキャベツと8を一緒にご飯で挟んだら完成です。
低たんぱく・減塩・鶏と小松菜の和風パスタ
さっぱりとした和風パスタで、食欲がわかなくても食べやすい一品です。
<材料>
- 油:適量
- にんにくスライス:1片
- 鶏もも肉こま切れ:30g
- 小松菜:40g
- 和風だし:1袋
- キッコーマンだしわりしょうゆ:10g
- 水:60cc
- でんぷん生パスタ:1袋
<手順>
- フライパンに油・にんにく・鶏もも肉を入れて炒める。
- 小松菜を加える。
- だし・しょうゆ・水を加える。
- 鍋に湯を沸かし、パスタを3分間茹でる。
- 麺をザルにあげ、冷水で洗い水気を切る。
- フライパンに麺を入れ、混ぜ合わせたら完成です。
低たんぱく・減塩・肉巻き
蒸し器を使う手間はありますが、低たんぱくご飯を活用し、たんぱく質を抑えた肉巻きを作れます。
<材料>
- 低たんぱくご飯:30g
- 鶏ひき肉:20g
- 人参:10g
- いんげん:10g
- 片栗粉:10g
- ごま油:1g
- みそ:2g
- 焼きのり:1/2枚
<手順>
- 人参はマッチ棒のサイズに、いんげんは半分に切り、3分茹でます。
- お湯を入れ替え、柔らかくなるまで約5分茹でる。
- ボウルに鶏ひき肉を入れてよく捏ねて、低たんぱくご飯を温め、冷めないうちに加えて捏ねる。
- ご飯に片栗粉を少しずつ加えて捏ねる。
- ごま油も少しずつ加えてさらによく捏ねる。
- ラップにご飯をのせ、のりの長さに合わせて薄くのばし、人参といんげんで芯を作り、棒状に丸める。
- ご飯からラップをはずしのりで巻く。
- 蒸し器を準備し、十分な蒸気が上がってから、のり巻きを入れて20分程蒸す。
- 蒸しあがったら粗熱をとり、5等分に切って、1人分(3個)を盛り付ける。
- 横にみそを添えて完成です。
低たんぱく・減塩・ジェノベーゼ
低たんぱくパスタを活用した本格ジェノベーゼです。
<材料>
- 低たんぱくパスタ:100g
- オリーブ油:大さじ1
- にんにく:1片
- 鷹の爪:お好みで1本
- 無塩バター:10g
- 乾燥バジル:大さじ1/2
- バジルソース:大さじ1/2
- じゃがいも:30g
- アスパラガス:1本
- パルメザンチーズ:適量
<手順>
- 低たんぱくパスタ・櫛形に切ったじゃがいも・5cm程度に切ったアスパラガスを茹でる。
- フライパンにオリーブ油・潰したにんにく・お好みで鷹の爪を入れ、弱火で香りを出す。
- 無塩バター・乾燥バジルを加えて軽く炒める。
- 茹で上がったパスタ・じゃがいも・アスパラガスをフライパンに入れ、ゆで汁大さじ1を加えて軽く炒める。
- バジルソースを混ぜ合わせて完成です。
“ビースタイル”で購入できる低たんぱく・減塩の食品5選
調理の手間を減らしてくれる、市販の低たんぱく・減塩の食品を5つご紹介します。時間が取れない方でも簡単に使えるので、ぜひお試しください。
たんぱく調整 おいしくサポート まろやかカレー
たんぱく質を抑えつつエネルギーを摂取できるように調整されたカレーです。スパイスの特徴を活かし、カレーの風味を楽しむことができます。
まぜごはんのもと 三島のちらしずし
ちらしずしのもとで、ご飯に混ぜて使います。低たんぱくご飯と混ぜて食べれば、たんぱく質の摂取をかなり抑えることが可能です。手早くちらしずしが作れるので、忙しい方にもおすすめです。
たんぱく調整 おいしくサポート まろやかハヤシ
まろやかな味わいが特徴のハヤシライスです。しっかりとした旨味を残しつつも、たんぱく質の摂取量を抑えることができます。
塩分0.5gの牛丼の素
たんぱく質だけでなく、塩分も抑えた身体に優しい食品です。こだわりのつゆを使い、牛丼本来の味も残しています。
やさしくラクケア スパゲッティソース ミートソース風
低たんぱくミートを利用し、たんぱく質を抑えながらも、肉のような食感や味わいを実現しています。たんぱく質だけでなく、カリウムやリン、塩分にも配慮されているのが特徴です。
市販の食品も活用して日々の献立をサポートしよう!
毎日献立やレシピを考えて食事の準備をするのはとても負担が大きいです。本記事でご紹介したレシピを活用し、ぜひ日々の献立の助けにしてください。また、忙しくてなかなか時間が取れない方は、市販の食品もおすすめです。手間なく簡単に使えるので、自宅に常備しておくだけでも、いざというときに活躍してくれます。
腎臓病食の通販専門店”ビースタイル”では低たんぱく・減塩の食品を多数取り扱いしております。病院にも導入実績がありますので、安心して日常の食事に取り入れていただけます。ぜひお試しください。