減塩・低塩の調味料おすすめ3選|表記の違いや選び方のコツも解説!

減塩・低塩の調味料おすすめ3選|表記の違いや選び方のコツも解説!
減塩・低塩の調味料おすすめ3選|表記の違いや選び方のコツも解説!

腎臓病の食事療法でとても重要になるのは、塩分を控えることです。ステージに関係なく、腎臓病の初期から始めるのが一般的です。

たんぱく質とは異なり、塩分は減らしても副作用がありません。和食は塩分が多いこともあり、日本人はどうしても全体的に平均摂取量が高くなってしまいやすいようです。
食事療法を行いながら、ぜひ食生活を見直していきましょう。

今回の記事では、「調味料」の面から減塩・低塩をめざすことがテーマになっています。
最初に塩分の表記の違いや、減塩・低塩するための食習慣のコツについて解説します。
記事の終わりには、塩分を大幅にカットしている市販品も紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

腎臓病の食事療法 減塩・低塩はどうして必要?

腎臓病の食事療法で控えたほうがよいと言われている栄養素は、たんぱく質、カリウム、リン、そして塩分の4つです。
中でも、多くの病院でまず取り組むのが「塩分を減らすこと(減塩・低塩)」です。

腎臓には過剰な塩分を体外に排出する働きがありますが、腎臓が弱っているときには、これが大きな負担になってしまいます。
そのため、摂取する塩分量をあらかじめ抑えることで、腎臓の負担を和らげるのです。

また、たんぱく質やカリウムとは異なり、塩分の摂取量には個人差がなく、誰でも取り組みやすいことも関係しています。
塩分の適切な摂取量は、ステージに関係なく3g以上6g未満です。

醤油やソースなどをたくさんかける食事に慣れていると、最初のうちはこの塩分量を物足りなく感じるかもしれません。
ですが、酢や薬味などを工夫すればすぐに美味しく感じられるようになるので、安心して下さい。

減塩・低塩を買う前に【1】調味料の塩分をチェック

最初に、日ごろ使っている調味料に含まれる食塩量の違いをチェックしておきましょう。

〈小さじ1杯に含まれる食塩量〉
食塩:6g
和風だしの素・うま味調味料・コンソメ:約2.5g
薄口醤油・濃口醤油:約1.0g
みそ:約0.4~0.7g
ウスターソース:0.5g
中濃ソース:約0.3~0.5g

ポン酢:0.5g
ケチャップ:0.2g
マヨネーズ:0.1g
洋風ドレッシング:0.1g

和食の調味料は全体的に塩分量が高めです。そのため、腎臓病の食事療法では、ポン酢、ケチャップ、マヨネーズ、洋風ドレッシングをおすすめしています。

参考:腎臓病教室 (初期)神戸市立医療センター中央市民病院 栄養管理部

減塩・低塩の調味料を買う前に【2】どうして表記が違う?

塩分の少ない調味料を購入するために商品を見ると、表記がかなりバラバラなことに驚かされます。
似た表記でも意味がまったく違うこともあるので、ここでは、特に押さえておきたい内容を紹介します。

(1)低ナトリウム・低塩・塩分控えめ・うす塩

これらの表記は、食品100g当たり食塩相当量が0.3g以下(ナトリウム120mg以下)の食品だけが可能です。食塩の「含有量」が低いことを示しているので、安心して使用できます。

これによく似た表記に「塩味控えめ」「うす塩味」などがあります。
これらは「味」の表現なので、塩分量に関係なく表記できます。実際の含有量がかなり高いことが多いので、注意して下さい。

(2)「○%減塩」「食塩○%カット」

「○%カット」の表記は、一般的な商品や対象商品と比べて、食品100ml当たりのナトリウムがどの程度減っているかを表しています。

例えば、醤油の場合は、対象商品に比べて20%以上、みそは15%以上カットされているものに表記されます。比較している商品よりは減っているとはいえ、塩分は含まれているので、摂りすぎないように気をつけましょう。

 

(3)無塩・ナトリウムレス・塩分ゼロ

「無塩」「ナトリウムレス」「塩分ゼロ」という表記は、その食品を作る際に食塩を一切加えていないことを表しています。
ですが、原材料にあらかじめ塩分が含まれていても、これらの表記は可能なのです。

例えば、「無塩のサバ缶」という商品があった場合、缶詰を作る際には食塩を加えていませんが、サバ本体には塩分が含まれていることもあります。
食塩成分量は必ずチェックしましょう。

減塩・低塩の調味料 選び方のコツとは?

減塩・低塩の調味料を暮らしに取り入れるコツについて、具体的に紹介します。

減塩・低塩の調味料(1)減塩醤油、低塩醤油にする

いつも使っている醤油を減塩・低塩醤油に替えることから始めましょう。
最初のうちは薄味に慣れず、つい多くかけてしまうこともあります。醤油は料理に直接かけず、小皿に入れましょう。
また、醬油はテーブルに置かないこともポイントです。

減塩・低塩の調味料(2)チューブの調味料をやめる

チューブタイプの調味料は、便利だからとつい使ってしまいますよね。チューブには生姜やわさび、にんにく、からしなどがありますが、どれも塩分が高く、1回当たり約0.5gです。

これらの薬味は、生の食材で食べるとほとんど塩分がありません。ボリュームもアップするので、できるだけ生の食材でいただきましょう。

減塩・低塩の調味料(3)生の食材で香りをプラス

減塩・低塩を始めた方の悩みでとても多いのは、「薄味だと物足りない」ことです。ずっと濃い味の醬油やソースに親しんできた場合、なかなか難しいものですよね。

薄味の料理でも満足するには、コツがあります。それは、たっぷりの薬味や野菜などを使い、料理に食感と香りをプラスすることです。
人は「香り」を足された料理であれば、薄味でも満足できると言われているようです。そのため、減塩・低塩の食事には、生姜、ネギ、ゴマ、海苔、ミョウガ、大根おろしなどを添えましょう。
減塩醤油ではなくポン酢にすれば、さらにヘルシーになります。

減塩・低塩で安心の調味料 市販品のおすすめ3選

普段からよく使われる醤油、ケチャップ、ソースで、特におすすめの減塩・低塩調味料を紹介します。

からだ想い だしわりしょうゆ 500ml

「からだ想い だしわりしょうゆ 」は、「日本食品標準成分表2015」濃口醬油と比較して、食塩50%以上、リン60%以上、カリウム90%を以上カットしています。
腎臓病の食事療法にぴったりの醬油です。

また、天然だしのおかげで料理にしっかり味がつくので、食事も楽しめます。様々な料理の調理におすすめできる、万能の醬油です。

【購入者様の声】
主人が透析をするようになって14年。減塩醤油は店頭に増えましたが、それにプラスして、リン・カリウムの少ない醤油はないかと探していて、気に入ったのがこのだしわり醤油です。とても美味しいので、ほとんどこれを使っています。これからも続けて使わせていただきます。

有機栽培トマト使用 ヘルシーケチャップ 290g

「ヘルシーケチャップ」は、食塩・添加物不使用、糖類も控えめに作ったケチャップです。普通のケチャップよりも甘くて濃厚なトマトの風味を味わえるため、無塩でも物足りなさを感じることがありません。
有機栽培のトマトが材料なので、安心して使える点もおすすめです。

【購入者様の声】
リピです。超有名メーカーから似たようなのが出ていて数十円安いので買ってみましたが
全く別物。こちらの方が断然美味しくて濃厚です。
アプロテンマカロニでナポリタン風に作ってみたところ美味しくて、何度作っても父は
飽きもせずきれいに完食してくれます。 今度はケチャップライスに挑戦してみます。

低塩中濃ソース 550g

「低塩中濃ソース」は、市販の中濃ソースに比べて食塩を1/2までカットしています。ですが、野菜や果物を豊富に含んでいるため、味にも満足できる本格派のソースです。
カリウムやリンも抑えてあるので、腎臓病食にもぴったりです。

【購入者様の声】
何の違和感もなく家族全員で使っています。
市販のソースと比べると療養食は価格が高いのですがこだわりソースを御取り寄せしたつもりでちょっと贅沢してます。

まとめ:減塩・低塩や生の食材で、しょっぱくなくても「満足感」を!

毎日の食事から塩分を減らす減塩・低塩は、腎臓病の食事療法でとても重要なポイントです。
腎臓病の初期段階から始めますが、ステージに関係なく、理想の摂取量は3g以上6g未満です。

まずは塩分の表記に注意して、醬油やソースなどを減塩商品に替えましょう。濃い味つけに慣れていると、最初のうちは少し物足りなく感じるかもしれません。

ポン酢やマヨネーズなどの調味料は塩分・たんぱく質がともに少ないので、食事療法の大きな味方になってくれます。
たっぷりの薬味でいただくと満足感が得られ、だんだんと濃い味を卒業できるようになるでしょう。

また、塩分を大幅にカットしつつも美味しさをキープした市販品の調味料も数多く販売されているので、ぜひ活用してみて下さいね。

腎臓病食の通販専門店”ビースタイル”では腎臓病の方でも安心してご利用いただける、減塩・低塩調味料を多数取り揃えています。病院にも導入実績がありますので、安心して日常の食事に取り入れていただけます。ぜひお試しください。

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