外食の料理は塩分が多いイメージがあり、腎臓の食事療法を行っている方には気になるところですよね。ですが、たまにはご家族や友人と外食したいときもありますし、仕事などで必要なこともあります。
実は、外食でも工夫次第で減塩はできます。
今回の記事では、外食でも減塩しやすいおすすめのメニューや、塩分を減らす食べ方などについて解説します。
また、記事の最後には、まるで外食のようにしっかりした味があり、満足できる美味しい減塩の市販品も紹介します。ぜひ毎日の食卓に取り入れ、リラックスして食事療法を続けていきましょう。
腎臓病の食事療法 外食は危険?
腎臓病の食事療法が始まると、ステージに関係なく気をつけるのが「塩分」です。
外食は塩分が多く、食塩量を把握しにくいため、基本的にはあまりおすすめできません。全体的に味付けが濃いので、回数が多いと腎臓病食の薄味にもなじめなくなってしまうこともあります。
また、誰かと外食するとつい食べすぎてしまうことも。
ですが、たまにはお店の料理を食べたいこともありますよね。そこで、今回はできるだけ外食でも減塩するコツについて解説します。
外食で減塩【1】塩分の多いメニューを知ろう
外食にはかなり塩分が多いメニューがいくつかあります。それらを知り、できるだけ避けるだけでも簡単に減塩できます。
外食で減塩(1)ラーメン
ラーメンは、1杯で約5~9gの食塩量が含まれています。腎臓病の食事療法がめざしている食塩量が1日約3~6g未満なので、たったの1杯でそれを超えてしまうことになります。
外食のラーメンは最も塩分が多く、次に生麺タイプ、袋ラーメン、そして最後にカップラーメンになります。
外食で減塩(2)ファストフード
ファストフードは、全体的にどれも塩分が高めです。メインのハンバーガー以外にも、フライドポテトやチキンナゲットなども一緒に食べることが多いため、より塩分摂取量が高くなりやすいのです。
また、ソースやケチャップなどの調味料にも塩分が多く含まれています。
たんぱく質、カリウム、リンも非常に高いので、腎臓病の食事療法をしている方はおすすめできないメニューです。
外食で減塩(3)汁物全般
外食する際は、できるだけ「汁物」のメニューは選ばないようにしましょう。汁には非常に多くの塩分が含まれているため、腎臓病の食事療法を行っていない方でも注意が必要です。
種類ごとに具体的な汁物のメニューを紹介します。
・パスタの場合、カルボナーラなどのクリーム系やスープ系に塩分は多く含まれています。ナポリタンやペペロンチーノのように汁が少ないものがおすすめです。
・和食の場合は、牛丼や親子丼などの丼ものよりも定食のほうがよいでしょう。
・中華料理の場合、麻婆豆腐や八宝菜、ラーメンのように汁気の多い料理よりも、チャーハンや野菜炒めのように油でカラッと炒められたメニューをおすすめします。
外食で減塩【2】塩分を減らす「食べ方」を知ろう
確かに料理自体に塩分が多い外食ですが、できるだけ塩分を減らせる「食べ方」があります。ここでは、塩分を減らせる4つのコツについて紹介します。
減塩する食べ方(1)汁を残す
汁物の料理は、ラーメンやスープ、味噌汁などの具材だけを食べ、汁を残しましょう。
料理に含まれる塩分の大半は汁に含まれているため、それを残せば料理の約半分の塩分をカットできます。飲み干したくなる気持ちはわかりますが、ぐっとこらえましょう。
また、ラーメンやうどんなどの麺類は、最初からつけめんを頼むのもおすすめです。
減塩する食べ方(2)丼物よりも定食
牛丼や親子丼などの丼物は汁気がごはんに沁み込んでおり、塩分を減らすのが難しいため、外食するなら定食のほうがおすすめです。
できるだけ野菜が多い主菜を選びましょう。塩分の多い漬物は残し、味噌汁は具材だけを食べると、より塩分を減らせます。
減塩する食べ方(3)漬物・加工食品・調味料に注意
漬物や加工食品、それに調味料には、塩分が多く含まれています。それほど塩辛いと感じないものでも大量に使われていることが多いため、注意が必要です。
また、ハムやベーコン、練り物、インスタント食品など、食品添加物を多く含むものはリンも多いので、気をつけて下さい。
減塩する食べ方(4)もしも食べ過ぎてしまったら?
もしも食べ過ぎてしまった場合は、1食ごとではなく、1日単位で考えていきましょう。
例えば、外食で塩分の摂取量をオーバーしてしまったと感じたら、その後の食事を減塩食品にして調整するようにします。
まるで外食!塩分の多いメニューは美味しい減塩セットで
「塩分が多いメニューはわかっているけど、大好物でやめられない」という方もいますよね。
そのような場合は、ぜひ市販の減塩商品を利用しましょう。塩分の多いメニューも減塩商品として販売されているため、安心して召し上がれます。
おいしく減塩 ギフトセット
当店で人気の減塩調味料をセットにしました!
贈答品として利用いただけるようギフトボックスに入れて大切にお届けします♪
4種類(各1個)/計4個のセットになります
【セット内容】
・日清マヨドレ
・低塩中濃ソース
・レモンのおかげ ウレシオ
・PREMIUMケチャップ
減塩ビーフカレー 180g
カレーはルーに塩分が多いため、腎臓病の食事療法を行っている方にはあまりおすすめできない外食のメニューです。ぜひ減塩商品でいただきましょう。
「減塩ビーフカレー」は、これまでのカレーから塩分を40%(※)カットした減塩商品です。「かるしお認定」を取得しているため、美味しさと栄養バランスは国立循環器病研究センターのお墨付きです。
※日本食品標準成分表2020年版(八訂)ビーフレトルトカレー比
減塩商品は味が薄くなりやすいのですが、このビーフカレーは牛肉の旨みやスパイスを引きだしているため、本格的な味わいを楽しめます。
減塩カレーのシリーズは、このほかにキーマカレー、野菜カレーがあります。
減塩ボロネーゼ 130g
「減塩ボロネーゼ」も、減塩ビーフカレーと同じ宮島醤油の商品です。こちらもかるしお認定を取得しており、以前のボロネーゼに比べて30%減塩しています。
玉ねぎや人参を加えてじっくりと煮込み、赤ワインの風味も感じられる本格的なソースです。
同シリーズにはこれ以外にも辛子明太子や豆乳クリームなどがあり、いずれもかるしお認定を取得しています。
まとめ:外食で減塩 メニューや食べ方にも気をつけて
外食で減塩するのは、少し難しく感じられるかもしれません。ですが、腎臓病の食事療法を行っている方でも、仕事や生活スタイルなどの都合でどうしても外食中心になる方もいらっしゃいます。
その場合は、できるだけメニュー選びや食べ方にも気をつけましょう。
外食の際は汁気の多い料理ではなく、定食やチャーハンなどを選ぶようにして下さい。
調味料も、醤油やソースではなく、酢やラー油、薬味など、塩分が少ないものを使うことをおすすめします。
どうしても麺類を食べたい場合は、汁を残しましょう。それだけで塩分を半分に減らせます。
腎臓に負担をかけない減塩は確かにとても大切です。ですが、あまり自分に厳しくしすぎると、その反動で疲れてしまうこともあります。もしも塩分を摂りすぎてしまっても、責めないようにしましょう。
そして、ハンバーグやカレーといった塩分の多いメニューはレトルトなども上手に取り入れ、手間暇かけずに楽に続けていきましょう。
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