腎臓病の検査|主な血液検査と尿検査16項目を解説

腎臓病の検査|主な血液検査と尿検査16項目を解説
腎臓病の検査|主な血液検査と尿検査16項目を解説

腎臓病の医師が腎臓や合併症などの状態を確認する際、必要になるのは「血液検査」と「尿検査」の2種類です。様々な項目を総合的に見て判断するのが一般的です。

ですが、患者さんの中には、見慣れないたくさんの検査項目を見て不安が募り、インターネットやテレビで見かけた単語ばかりにこだわってしまう方もいらっしゃいます。

今回の記事では、腎臓の状態を把握するために専門医が見ている主な16項目について、簡単に紹介します。なぜ主治医があまり知られていない項目に着目するのかわかると、少し安心できるのではないでしょうか。

また、各項目の数値の意味がわかるようになると、腎臓病のステージにも理解が深まり、食事療法にも役立ちます。

まずは大切な項目で構わないので、ぜひ少しずつ知っていきましょう。

 

 

腎臓病の血液検査 10項目とは

最初に、腎臓病の血液検査10項目について、それぞれの主な役割を解説します。

(1)クレアチニン

「クレアチニン」は、腎機能の現状を把握するために測ります。

腎臓の検査項目の中では最もよく知られていますが、年齢や性別、筋肉量などの影響を受けやすく、正確に出ないこともあります。

(2)eGFR

「eGFR」は、腎臓の糸球体で1分間に濾過される血液量のことで、専門医が腎機能の重症度を知るための指標として使われています。G1~G5の6段階に分けられ、主にG3から治療が始まります。

(3)シスタチンC

「シスタチンC」は、クレアチニンと同じく、腎機能の現状を確認するために測ります。腎機能が悪くなると、濃度が高くなります。

筋肉量が多い方・ご高齢の方・子どもなどは、クレアチニンだと正確な数値が出ないケースもあるので、その場合はシスタチンCで確認します。

(4)カリウム

腎機能が低下すると「カリウム」が血液中に残り、不整脈になる可能性があります。

ですが、カリウムそのものが腎機能に悪影響を与えるわけではないので、カリウム制限をするかどうかは主治医の判断に従うことになります。

(5)カルシウム

腎機能が低下すると、ビタミンDの活性化が障害されて「カルシウム」が不足しやすくなり、骨や歯などが脆くなってしまいます。

そのため、血液検査でチェックし、必要があれば食品や薬で補います。

(6)リン

「リン」は、たんぱく質や添加物に含まれるミネラルの1種です。腎機能が低下すると尿から排泄されなくなり、血液中の値が高くなります。

その状態が長く続くと、さらに腎機能が低下したり、動脈硬化が進行したりする危険性があるので、リン制限や薬などで治療します。

(7)HbA1c

「HbA1c」は、糖尿病の状態を示す値です。糖尿病患者の中には腎機能低下を伴っている方もいるため、数値を確認します。

(8)尿酸

「尿酸」の値が高いと痛風や動脈硬化の原因になるため、腎機能低下がある場合は下げる治療を行います。

ですが、尿酸値が高いことは腎機能悪化が原因なのか、それとも腎機能が悪化したために起きていることなのかはまだはっきりしていません。

(9)尿素窒素(BUN)

「尿毒素」は、腎機能が低下すると尿から排泄されなくなり、血液中の値が高くなります。主に透析直前の方に対して行い、透析するかどうかの判断や、具体的なタイミングを検討します。

(10)バイカーボネート(HCO3-)

腎機能が低下すると、血液が酸性に傾いた状態になり、「バイカーボネート(HCO3-)」の値が低下します。酸性になると体のメカニズムに悪影響を及ぼすため、必要に応じてアルカリ剤を投与します。

腎臓病の尿検査 6項目とは


腎臓病の尿検査で確認する項目は、主に6つです。どれも大切なので、ぜひ「何を調べているのか」について知っておきましょう。

(1)タンパク尿

「タンパク尿」は、尿にタンパクが混じっている状態のことです。

腎臓には、不要なものを尿として体の外へ排出する働きがあります。ですが、タンパクは私たちの体に必要なので、基本的に排出されることはありません。

そのため、タンパク尿は「腎臓のSOS」とも呼ばれ、治療を開始することが一般的です。

(2)尿中アルブミン

「尿中アルブミン」は、腎糸球体の障害、機能低下に伴い、血中から漏れ出ることで値が高くなります。主に、糖尿病性腎症を早めに発見するために測定します。

(3)尿潜血

「尿潜血」は、腎臓の病気の中でも、主にIgA腎症などで炎症の状態を確認するために検査します。

(4)尿中NAG

「尿中NAG」は、腎臓の尿細管に障害があるときに異常値を示す値です。ですが、腎臓に異常がなくても朝晩で数値が変わることもあるので、注意が必要です。

(5)尿中β2MG

「尿中β2MG」は、腎臓の尿細管に障害があるときに異常値を示す値です。ですが、腎臓に異常がなくても、運動時や妊娠時などに値が変わることがあるため、注意する必要があります。

(6)尿中ナトリウム

「尿中ナトリウム」は、1日の塩分摂取量を調べるために必要な値です。

腎臓病を穏やかにフォローしてくれるおすすめの市販品3選

腎臓病の食事療法を優しくサポートしてくれる、おすすめの食品やアイテム3選を紹介します。

キューピー ジャネフ ワンステップミールごはんにあうソース たまご風味 10g×40

「キューピー ジャネフ ワンステップミールごはんにあうソース たまご風味」は、まるで温かいごはんに合う卵の黄身のようなとろみのソースです。こくのある風味を味わえるので、お粥やトーストにかけるのもおすすめです。

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みしまのたんぱく質調整米1/50 3㎏

慢性腎臓病の食事療法で欠かせないのは主食であるお米ですよね。

お米のたんぱく質は肉や魚などの動物性たんぱく質より栄養価が低いため、お米でたんぱく質を減らし、その減らした分で良質な動物性たんぱく質を摂取するのがおすすめです。

そんな時に便利なのがこのお米、パックご飯よりも経済的なものはもちろんですが、このお米は業界初のたんぱく質を通常のお米に比べ1/50に削減しています。

お味もレビューをみると評判ですのでおすすめです。

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お酢を加えて寿司用に使用しても、耐えられる硬さがあります。
蛋白質ををおさえいるので、他の食材を楽しむことが出来、重宝してます。感謝です。

 

元気ジンジン ホワイトウォーター 100ml×18本


「元気ジンジン ホワイトウォーター」は、腎臓病の食事療法を行っている方におすすめの低たんぱく・高カロリー飲料です。1本(100ml)当たりエネルギー125kcal、食物繊維5.5g、カルシウム120mgを摂れます。

同シリーズにはこれ以外に、レモン、アップル、グレープ、コーヒーの4種類があり、どれも甘酸っぱく爽やかな風味で続けやすく、毎日の手軽な栄養補給におすすめです。

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まとめ:腎臓病の検査項目 専門医は総合的に診て判断

腎臓病の検査項目は、「血液検査」と「尿検査」を合わせて16項目あります。

腎臓病と診断されて不安を感じているとき、見慣れないたくさんの検査項目を前にして、知っている項目ばかりにこだわってしまう気持ちはよくわかります。

ですが、腎臓の状態を把握するために必要な項目は、それ以外にもあります。腎臓病の専門医であるほど、様々な項目を総合的に見て判断しています。

わからない項目があったら、ぜひ主治医に聞いてみて下さい。

ご自分で調べる際は、「腎臓内科」が掲載しているブログやコラムなどもおすすめです。病院のコラムには難しいイメージがあるかもしれませんが、検査項目や食事療法などについてやさしい言葉でわかりやすく説明してあります。

腎臓病の食事療法が始まったら、市販の商品も活用しながら無理のないように低たんぱく・減塩の食事を取り入れていきましょう。

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