栄養満点のヨーグルト|腎臓病の方が選ぶポイント2つとは?

栄養満点のヨーグルト|腎臓病の方が選ぶポイント2つとは?
栄養満点のヨーグルト|腎臓病の方が選ぶポイント2つとは?

健康や美容に効果的な栄養素を豊富に含む「ヨーグルト」。リーズナブルで美味しく、消化もしやすいため、大人から子どもまで安心して召し上がれる食品でもあります。

ですが、腎臓病の食事療法を行っている方にとっては、その栄養の高さこそが気になるポイントでもありますよね。

今回の記事では、「腎臓病の方のヨーグルト」をテーマに解説します。

腎臓病の食事療法を行っていても食べられるのか、たんぱく質やリンは含んでいないのか、1日の摂取量の目安など、よくある疑問を幅広く取り上げています。

また、腎臓病食にヨーグルトを取り入れるコツも紹介しているので、ぜひ目を通して下さいね。

 

 

腎臓病の方でもヨーグルトを食べられる?

 

ヨーグルトは、腎臓病の方でもお召し上がりいただけます。良質なたんぱく質を含み、カルシウムが豊富で消化しやすいので、摂っていただきたい食品の一つです。

 

ですが、ヨーグルトはたんぱく質とリンも含んでいるので、量には注意が必要です。

腎臓病の方の1日当たりの目安量は、約90gです。ですが、お体の状態によって異なるので、必ず主治医に確認しましょう。

 

健康食品・ヨーグルトの効果効能を知ろう!

 

最初に、ヨーグルトの効果効能や栄養素、メリット・デメリットについて紹介します。

 

ヨーグルトに含まれる豊富な栄養素とは

 

ヨーグルトに含まれる主な栄養素は、乳酸菌とビフィズス菌、そしてカルシウムです。

 

乳酸菌やビフィズス菌には、腸内環境を整えてくれる働きがあります。

腸内細菌の仲間である「善玉菌」が増えるので、便通が改善されたり、老化・筋力の低下を防いでくれたり、美肌効果が表れたりと、様々な効果につながります。

 

また、ヨーグルトに含まれるカルシウムは、骨や歯を丈夫にするだけではなく、大腸がん予防やメンタルを落ち着かせてくれる作用などもあることがわかってきています。

 

ヨーグルトの魅力的なメリット

 

「健康と美容によい食品」として紹介されるヨーグルト。現在、具体的に期待されている効果と栄養素は、下記の通りです。

 

【乳酸菌・ビフィズス菌】整腸作用、免疫力アップ

【乳酸】血糖値を下げる

【カルシウム】大腸がん予防、メンタルを安定させる

【ラクトトリペプチド】血管を丈夫にする、高血糖・高血圧などの予防

【トリプトファン】幸せホルモン「セロトニン」を作る

 

よく知られているのは整腸作用や免疫力アップですが、それ以外にも数多くの効果効能が私たちの健康に働きかけてくれます。腎臓病食にもぜひ取り入れたい食品です。

 

ヨーグルトのデメリットや注意点は?

 

牛乳などを飲むとおなかがゴロゴロするという方は、ヨーグルトでも似た症状が起こることがあります。これを乳糖不耐症といいます。

ヨーグルトを少し温めてみると改善する場合もあるので、ぜひ試してみて下さい。

 

また、食べすぎは糖質過剰や脂肪の原因になります。できるだけ低糖質・低脂肪のものを選ぶことをおすすめします。

 

腎臓病の方がヨーグルトを選ぶポイント2つとは


腎臓病食にヨーグルトを取り入れるポイントについて、「通常のヨーグルトから選ぶ」「栄養素の面から選ぶ」の2つの面から解説します。

 

(1)低たんぱく・低リンのヨーグルト

 

腎臓病食にヨーグルトを取り入れる際は、個食パックがおすすめです。1個分約75gの商品なら、軽量せずにお召し上がりいただけます。

 

ヨーグルトは、一般的に水分が多いもののほうがたんぱく質・リンが控えめです。

濃縮タイプやギリシャヨーグルトなどの「水切りタイプ」は高たんぱくなものが多いので、摂取量には注意して下さい。

例えば、個食パックの摂取量が1日約75gの方の場合、水切りタイプだと約30gが目安になります。

 

(2)ヨーグルトの効果効能があるトクホ

ヨーグルトを栄養として取り入れたい方には、その効果効能だけをスマートに取り入れられる「特定保健用食品(トクホ)」がおすすめです。

 

近年は、ヨーグルトに豊富に含まれるビフィズス菌やオリゴ糖などが粉末スティックやジュースになった商品も数多く販売されています。毎日飲み物としてお使いいただけるものもあるので、ぜひ試してみて下さい。

 

腸内環境を整えるヨーグルトは腎臓病食用の市販品で上手に摂ろう

 

腎臓病の方でも安心して召し上がっていただける、「ヨーグルトの効果効能のある介護食」と「ヨーグルト味の味わえる食品」の2種類を紹介します。

 

オリゴワン ヨーグルトサワー 125ml×24本

「オリゴワン ヨーグルトサワー」は、様々な要因でおなかの調子がなかなか整わない現代人の腸内環境を整えることを目的に開発された、消費者庁許可の特定保健用食品(トクホ)です。

オリゴワンに使われている「乳果オリゴ糖」は、胃や小腸で分解されにくく、大腸までそのまま届くため、効率よくビフィズス菌を増やす働きがあります。

また、他のオリゴ糖に比べておなかがゆるくなりにくいので、老人ホームや病院でも採用されています。

 

オリゴワンシリーズにはこのほかにも、ビタミンEを増やすマスカット、鉄分とカルシウムを増やすトロピカルミックス、食物繊維を増やすオレンジ&キャロットがあります。

どれもさっぱりとして飲みやすい風味なので、ご自分のお体やお好みに合わせて色々試してみて下さい。

 

おなか活き活きビフィズス菌 1.5g×30本

「おなか活き活きビフィズス菌」は、粉末スティック1本にビフィズス菌BB536、シールド乳酸菌、ミルクオリゴ糖(ラクチュロース)、食物繊維の4つの成分を豊富に配合しました。

スティック1本当たりの栄養素は、ビフィズス菌BB536が500億個以上、シールド乳酸菌が100億個、ミルクオリゴ糖が300mg、食物繊維0.15gです。

 

1日1本程度が目安なので、お食事の負担にならずにお召し上がりいただけます。また、たんぱく質・塩分・カリウム・リンの4栄養素が控えられているので、腎臓病の方でも安心です。

まとめ:ヨーグルトやその他の乳製品は腎臓病食用をぜひ!

 

人気の健康食品・ヨーグルトは、その効果効能を活かした栄養補助食品が数多く販売されています。

 

料理の品数を増やさず、手軽に腸内環境を整えたい方には、飲み物に混ぜられる粉末スティックがおすすめです。ビフィズス菌や乳酸菌、オリゴ糖などが豊富に含まれている商品は、便秘改善の効果も期待できます。

 

ヨーグルトの味が好きな方には、「ヨーグルト風味」のゼリーやジュースもよいでしょう。たんぱく質やカリウムを控え、食物繊維やビタミンをプラスした商品がたくさんあります。

 

通常食のヨーグルトから選ぶ場合は、たんぱく質の管理がしやすい個食タイプがおすすめです。

ギリシャヨーグルトのような水切りタイプは、普通のものよりもたんぱく質が多めです。摂取量は通常食の半分ほどを心がけて下さい。

 

また、ヨーグルトはたんぱく質やリンを含む乳製品でもあるので、必ず主治医に1日当たりの摂取量を確認したうえで召し上がって下さい。

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