高齢者の健康を守る!低栄養のサインと効果的な食事対策

高齢者の健康を守る!低栄養のサインと効果的な食事対策
高齢者の健康を守る!低栄養のサインと効果的な食事対策

近年、昔よりも栄養価の高い食品が数多く販売されているにもかかわらず、「低栄養」状態に陥ってしまう高齢の方が増えています。

低栄養が原因でほかの症状を引き起こし、要支援・要介護になる方も多いため、しっかりと予防することが大切です。

 

今回の記事では、「高齢の方の低栄養を予防する」ことをテーマに解説します。

高齢の方に低栄養が起こる主な原因や具体的な症状、介護食で上手に予防するポイントも併せて紹介します。

毎日の食事で負担にならないコツや食品を選んでいるので、ぜひ今日から始めてみて下さいね。

 

 

高齢の方の低栄養 原因・症状・予防策を知ろう

 

最初に、高齢の方の低栄養は具体的にどのような原因や症状から起こるのか押さえておきましょう。

 

(1)高齢の方の低栄養はどうして起こる?

 

高齢の方が低栄養状態になる主な原因は、下記のようなケースが一般的です。

 

・噛む力や飲み込む力が弱まり、食事量が減ってしまう。

・「粗食のほうが健康にいい」と思い込み、栄養価の高いものを摂らなくなる。

・飲み込みにくい、噛み合わせがよくないといったことなどが原因で、食事への関心が薄れてしまう。

 

それが続くと、健康な体を維持するための必要最低限の栄養が不足してしまいます。それを補うために、体に蓄えてあった脂肪や筋肉が消費されてしまい、低栄養になってしまうのです。

 

(2)高齢の方の低栄養は健康に直結!

 

高齢の方の低栄養は、健康状態にも直結します。筋力や免疫力が低下して病気やケガが起こりやすくなり、介護が必要なケースも増えています。

 

70歳以上の方が1日当たりに必要なエネルギー量とたんぱく質量の目安は、下記の通りです。献立を考える際には、この数値を心がけるようにしましょう。

男性:エネルギー2,200キロカロリー/たんぱく質60g

女性:エネルギー1,750キロカロリー/たんぱく質50g

 

(3)予防策は食事量を増やすこと

 

高齢の方の低栄養を予防するポイントは、主に4つあります。やりやすいことから少しずつ試してみるのがおすすめです。

 

・噛み合わせや病気など、食事を摂りにくくなっている症状を治療する。

・食事の摂取量を増やす。

・1日3食、規則正しく食べる。

・できるだけ誰かと一緒に食べる。

 

特に、一人暮らしの高齢の方はつい食事の回数を減らしてしまい、それが低栄養の原因になっているケースが増えています。地域のボランティアやサークル、催しなどに参加し、定期的に誰かと一緒に食べる機会を作るのもおすすめです。

 

高齢の方の低栄養 介護食で予防する3つのポイント

 

高齢の方の低栄養を、介護食で上手に予防する3つのポイントを解説します。毎日の料理よりも手軽に補えるので、ぜひ活用して下さい。

 

(1)主治医や管理栄養士に相談する


高齢の方の低栄養を予防するには、まず主治医とお体の状態やアレルギーなどについて相談しておくことが大切です。摂れない食材や、食品の適量について知っておくことで、ご自分やご家族に合った介護食を選びやすくなります。

 

また、管理栄養士はおすすめの介護食の商品を具体的に紹介してくれることもあるので、ぜひ相談してみて下さい。

 

(2)ジュースやゼリーで手軽に栄養補給

 

普段の食事からしっかり栄養を摂れる場合は、日ごろ不足しやすい栄養素を配合した介護食を1品追加することをおすすめします。食事の負担にならないジュースやゼリーのほかに、スープや副菜などのレトルト食品の介護食も続けやすいでしょう。

 

そして、できるだけ朝食は召し上がるように心がけて下さい。時間がない、食欲がわかないからと朝食を抜いてしまう方もいらっしゃいますが、低栄養の大きな原因になってしまいます。

朝からまとまった食事量を摂れない場合は、少量でも高栄養が摂れるパンやお粥などがおすすめです。ビタミンやミネラル、食物繊維や鉄分などを豊富に含んだ商品もたくさんあるので、ぜひ取り入れてみて下さい。

 

(3)栄養バランスの取れた弁当や御膳で

 

現在の介護食はバリエーションがとても豊富になり、腎臓病の方、糖尿病の方、噛む力や飲み込む力が弱まっている方など、お体の状態に合わせて選べるようになりました。

 

その中でも、栄養バランスが調整された弁当や御膳は温めるだけで召し上がれるので、好評です。様々なタイプのセット販売があり、ギフトにも最適です。

 

最近の介護食は、見た目からもその美味しさが伝わるようなものが増えています。

特に、飲み込む力が弱まっている方で、きざみ食やペースト食だと食欲がわかない場合は、見た目が常食とほとんど変わらない新感覚の弁当や御膳がおすすめです。

 

食事を楽しみながら豊富な栄養を摂れる 介護食の市販品おすすめ3選

 

美味しい食事を楽しみながら豊富な栄養素を摂れる、介護食の市販品3選を紹介します。

 

パンがゆミックス ミルク風味 1kg

「パンがゆミックス」は、1食50gに熱湯100ml~125mlを加えるだけでなめらかでやわらかいパン粥ができあがる食品です。1食にエネルギー205kcal、たんぱく質8g、カルシウム200mg、鉄2mg、亜鉛5mgが含まれています。

 

パンがゆミックスと熱湯を均一になるまで混ぜ、蓋やラップをして10分待てば完成です。パンとミルクの程よい甘みがあるので、あまり食が進まない方や高栄養のデザートとしてもおすすめです。

また、非常食のローリングストックにも適しています。

 

同シリーズにはこのほかに「甘さひかえめタイプ」があります。ぜひ試してみて下さい。

【購入者様の声】
なめらかなくちどけで甘さもちょうどよく、皆さんに好評です。
手作りのパンがゆでは残される方も、パンがゆミックスだと喜んで食べていただけています。

 

やさしい献立 かまなくてよい やわらかおかず たらの彩りあんかけ 80g×6袋 Y3-39

「やさしい献立 かまなくてよい やわらかおかず たらの彩りあんかけ」は、【舌でつぶせる】ほどやわらかいユニバーサルデザインフード(UDF)です。

すけとうだらや豆腐を、にんじんやさやいんげん、長ねぎといった様々な野菜とともにほんのり生姜味の香る和風あんで煮込みました。

 

同シリーズにはこれ以外にも、肉じゃがや鶏だんごの野菜煮込みなど、豊富なメニューが揃っています。やわらかさも「歯ぐきでつぶせる」や「容易にかめる」など様々なものがあるので、お体の状態に合わせて選んで下さい。

エプリッチパウチゼリー リンゴ風味 120g

美味しく、簡単に、エネルギー、たんぱく質、ビタミンが補給できるゼリー飲料です。
片手で押し出しやすいスパウト付きパウチタイプです。

【購入者様の声】
食が細くなった父の栄養補給にと二回目の購入。今回はメロン・モモ味を追加、美味しくいただいております。

 

まとめ:低栄養を防ぐには「食欲がわきやすい」ものを選ぶと◎

 

高齢の方の低栄養を防ぐには、1日3食の食事からバランスよく栄養を摂ることが理想です。ですが、お体の状態によっては、食事量を増やすことが難しい方もいらっしゃいますよね。

 

そういう方には、「少量でも高栄養が摂れる」食品がおすすめです。とろみがついていて飲み込みやすいゼリーやスープなども数多く販売されているので、ぜひ取り入れて下さい。

 

「食欲はあるけどあまり美味しい介護食がない」という方には、主菜・副菜の揃った冷凍弁当や御膳がおすすめです。人気のメニューやおかずは一通り揃っているので、お好みのメニューがきっと見つかるでしょう。

 

最近の介護食は、栄養面だけではなく、風味や見た目にも美味しさを感じられるものに進化しています。まずはお気軽に試してみて下さいね。

介護食のおかず一覧はこちら

やわらか食 ごはんの商品一覧はこちら

 

介護食カテゴリの最新記事